[うつ]だった頃

私が「うつ」だった頃は、

’自分は「うつ」だ’ とわかりませんでした。

その時の自分の立場がものすごく大変で、

何が正しくて、

何が間違っているのか、

何をどうすればいいのかが、わからなくなっていました。

こころのなかではずっと言葉にならない悲鳴をあげていました。

そして、

ある日、突然涙が溢れて止まらなくなってしまったのです。

それからのわたしは、

・何事にも全く無関心になり、

・ひどい気分の落ち込み

・ひたすら眠気

・過度の不安とあせり

・楽しむことができない

・悲観的に考える

・笑えない

と、いうような状態が続いたのです。

    ーこころが動かなくなった、と今はおもっています。

それなのに、家族に対してはそんな自分を見せたくないという思いが働いてしまって

いつも通りのお母さん、を演じていました。

でも、そんな頑張りも長続きするわけがありません

       ー過去の経験が活かされずにまた同じことを繰り返してしまっていたのです

ところがある日、

家族に「もう、できない」と、言えたのです。

それを聞いた家族は、驚いていました。

それもそうです、私は体調を崩したために仕事に行かなくなっただけで、

私が「うつ」状態でいることを一言も言わなかったのですから。

それからは、家族が手伝ってくれるようになりました。

   ーその時から家族の有難みと、家族の在り方について考えるようになりました。

ずっと家にいると、気分は落ち込むばかりで、不安な気持ちは増すばかりだったので

仕事(パート)に行こう、と思いました。

そう思うと、すぐに行動できたのですが、

その時は「躁」な状態なので、

何でもできそうな自分が現れて、仕事を決めれました。

    ー「躁」状態の時は気分が高まっているので、活動的になるんです。

採用されてもそこからが大変でした。

単純な内容の仕事はできたのですが、

やったことがなかったり、すぐに理解できないことに直面すると

頭が真っ白になり、何も考えることができなくなって

焦るばかりで、次第に動悸がするようになっていました。

焦る→余計に理解できない→もっと焦る→考えられない

負の連鎖のはじまりです。

その後は、お決まりのように自分の思うように物事が運ばなくて自己嫌悪に陥っていました。

助けてくれる人がいたので、2,3回は頼っていたのですが、

これ以上助けてもらってはいけない、迷惑がかかる。と思ってしまうのと同時に

自分でなんとかしなければ、という力がわいてくるのでした。

       ーちゃんとしている自分、に見られたかったからです(ひと目を気にする)

何度もやり直して、沢山の時間を費やして、何とかできていた…

つもりでしたが、失敗は続いていました。

それに、仕事にいった翌日は疲れ果てて何もできなくなってしまい、

朝、家族を送り出してからは、夕食の準備までずっと横になっている状態でした。

他のスタッフの方から自分はどう思われているのだろう、

と、また異常に気にするようになってしまい、

自分で自分の居場所を無くしていき、

仕事を辞めるように理由をみつけていきました。

仕事を辞める理由をみつけるようになったのは、

無理はできない、もうやりたくないと思うになったからです。

    ームリは出来ない、いい意味で、人に迷惑はかけれない、とわかったのです

このころから自分の心の声を聞くことができるようなっていきました。

それから3年間で洋服関係、飲食、介護と転職しました。

その間にも無気力、味覚障害、人と関わりたくない…などの症状はでましたが、

わたし、元気になりたい!と思うようにもなっていきました。

他人に自分の話をするのは、抵抗がありましたが

カウンセラーの方に自分の苦しかった事、辛かったこと、悲しかったことを

話して、聞いていただくことで、

自分の心が救われて、少しずつ軽くなっていくのが感じられました。

その時には、ありがたい、という気持ちと

あたたかい涙がでました。

ありがたい気持ちを感じたのは、久しぶりのことでした。

これを読んでくださっているあなたも、

こころが救われて、幸せになることを切に願ってやみません。

上手く話せなくて、いいんです。

その時に思っていることで、いいんです。

どんなことからでもいいんです。

話してみよう、と思われましたら、是非ご連絡ください🍀